以前、テレビを見ていた際、何百億円と稼いでいる投資家の人の特集がやっていたのですが、その番組に出演していたコメンテーターの人が、「お金だけの人って、何だかかわいそう…。」というようなことを発言していました。
そのコメンテーターの人は、世間ではいわゆる成功者といわれていた会社の経営者なのですが、そんな人でもその投資家の収入にははるかに及ばなかったのだろうと思います。
おそらく、成功者である自分の生涯の収入ですら、わずか数日程度で稼いでしまう人がいるのを見てしまい、自分のやっている仕事や人生を否定されたように感じてしまったのではないでしょうか。
そんなやり場のない気持ちが、「かわいそう。」という言葉になって出てきたのだろうと思います。お金が全てではないと考えて相手を否定しなければ、自分のアイデンティティーが崩壊してしまうのでしょう。
けれども、そのようにお金を否定するのは心理的によくありません。
「人生はお金じゃない。」とか、「カネが全てじゃない。」とかはよく聞く話ですが、そのような事はわかりきっていることですし、当たり前のことなわけですが、わざわざそれを口に出さなくてもよいのです。
女性も「お前だけが全てじゃない。」と男にいわれるよりも、「お前だけだよ。」と言われた方がうれしいはずです。仮に、他に付き合っている女性がたくさんいたとしても、それぞれの女性の気持ちが考え、そういうのがエチケットであり、マナーなわけです。
お金も同じで「お前だけじゃない。」と自分のことを否定するような人からは、すぐに逃げて行ってしまいます。お金を大切にするということは、節約などをする以外にも、気持ちの上でも大切に扱うことが重要になります。