なぜかは不明ですが、部屋の汚い人には貧乏な人が多い印象があります。友人や家族、あるいは著名人などを思い浮かべてみますと、かなりの確率であたっているのではないでしょうか。
私のなかでの唯一の例外はテレビでやっていた某タレントさんのみです。その方はかなり稼いでいるとみられる売れっ子のタレントさんなのですが、自宅拝見のテレビ番組でゴミ屋敷のような部屋が映っていました。
たぶん、忙しすぎて片付ける暇がないのだと思いますが、この方を除いて、ほぼ例外なく、お金に貧乏な人は部屋が非常に汚いというのが私のイメージにあります。いつもお金の無心をしてくる友人の部屋は、座る場所すらない状態になっていましたし、家族でも一人、部屋の汚い人がいるのですが、何かとお金の世話がかかっています。
やはり、部屋というのはその人が日常的に使っている場所なので、その人の管理力や価値観がモロに出てきてしまいます。部屋のきれいな人は必要のないものは買いませんので、不要なものも少なく、スッキリしている状態を保つことができます。また、必要なもの以外は買いませんので、無駄な出費も少ないです。
一方、ゴミ屋敷の人の場合、使わないものまでずっととっておき、物を捨てることができません。
もったいないからといって拾ってきたような机を部屋においておく人もいますが、「使わないなら捨てたら?」といっても聞く耳を持たないのです。
単純に計算しても部屋の家賃が10万円として、その10分の1のスペースを拾ってきた机が占有しているわけですから、使いもしないタダで拾ってきた机のために、毎月1万円、年間になおすと12万円の出費をしているわけです。
どうせそれだけのコストをかけるなら、品質のよい机を買ってきて快適な暮らしをした方がよっぽどよいと思うのです。でも、なぜか0円の価値のガラクタに年間12万円の出費をし続けても平気な顔をしています。金銭感覚がマヒしているとしか思えません。
一方、部屋のきれいな人の場合、ゴミやいらないものがある状態に耐えることができず、すぐに適切な形で処理してしまいます。これはお金についても同様で、未払いのものや借金があることには耐えられず、早急に返済して処理してしまう傾向があります。無駄な利息を払うことに耐えられないわけです。
つまり、その人の部屋というのは、その人の物事への対応能力や管理能力、あるいは価値観といったものが色濃く反映されるものですので、それはお金についての管理能力にもあらわれてきます。
逆にいえば、部屋の管理能力を上げればお金に対する管理能力も向上してきますので、豊かになりたい人は、まずは部屋の掃除からはじめてみるとよいでしょう。