1円を大切に扱うことの重要性

1円を笑うものは1円に泣くという諺がありますが、細かい金額を大切にしない人は豊かになれません。

例えば、あなたが100万人の兵士の上官だったとします。そこで100万人がいるからといって、ひとりの兵士を特に重要ではない任務で無駄死にさせたとしましたら、周囲の人間はあなたを信頼しなくなるでしょう。そのうち、上層部からあなたに兵士を預けては置けないとなり、気がつけばひとりの部下もいなくなるはずです。

お金もこれと同じです。たくさんあるからといって、1円、10円を大切にしなかったら、あなたの元に集まっては来なくなるのです。

あるいは、こういう例え話もあります。

100円玉の子供を10円玉としたら、1円玉は孫にあたります。100円玉にとって1円玉は、目に入れてもいたくないかわいい孫なのです。その1円玉を無碍に扱い、落としても拾わないで放っておいたら、100円玉は怒ってしまい、あなたの元から去ってしまうでしょう。

100円玉が実家の千円の元に帰った時、その話を聞いた千円札と1万円札も怒ってしまい、あなたの元にはもう寄ってこなくなります。小さな金額だからといって、雑に扱っていたら、それより大きな金額はあなたの財布には寄ってこなくなるわけです。

また、1円を稼ぐ大変さや有難みを知っていたとしたら、無駄なことにはお金を使わなくなります。1円を拾うだけでも、そのエネルギーと時間を考えたら無駄になると考える人もいるようですが、そういう人は、ここぞという時にとんでもない金額の無駄づかいをしてしまう傾向にあります。

お金もちにはケチな人が多いといいますが、逆に考えれば、ケチで少ない金額でも大切に扱ってきたからこそ、お金もちになれたといってもよいでしょう。