テレビや雑誌などで株式投資で儲かった事例が多数紹介されていますが、個人投資家の実に7割程度は損をしているという実態があります。アベノミクスで大幅に改善されてきてはいますが、儲けている方は2割程度しかいなく、プラスマイナスゼロの方は1割程度といわれています。
株は手軽に大金を稼げるというイメージが多いですが、たいていの人は資産を増やすどころか、減っている人の方が多いというのが実際のところです。
この原因は、機関投資家や証券会社とは得られる情報の量や質が違いがあり、資金量や心理的な売買テクニックなどのノウハウでも差があるからです。個人投資家は高いところで買わされ、安いところで売らされることになるため、結果として損をしてしまうことになってしまいます。
何千億円ともいわれる資金量を駆使し、心理学者を集めて投資における研究はされつくされておりますし、コンピュータによるアルゴリズムの開発などもされているため、普通に取引をしていれば損をするのは当然ともいえます。
機関投資家はいわゆる大人といわれていますが、よほどのセンスとノウハウ、地合いなどの運が重ならない限り、最終的には資産を減らすことになるのが一般的といえるでしょう。
また、「株式投資=投機」という取引をされているケースが非常に多く、平日は相場につきっきりになり、夜は夜で海外の相場の動向や先物が気になってしまい、いわゆる株中毒の状態に陥ってしまうケースもあります。
大切な時間とお金、そして人生におけるあらゆるチャンスを株ですべてふいにされてしまう方も多くいますし、何十年にもわたり、こつこつと仕事で積み重ねてきた資産をほんの1瞬ですべて失ってしまうケースもあります。ライブドアショックなどの事例をネット上で検索してみると、そういったサイトが多く出てきます。
そのような不条理な状況に直面してしまった場合、正常な精神状態を保つことができなくなり、最悪の場合、売りは命までといわれるように、自ら命を絶ってしまうケースも多々あります。 ニーサなどが話題にはなっていますが、株は気軽に開始するべきではありません。
一方で、お金を増やして富裕層に入ることを考えた場合、やはり投資というのは避けることができないのが実際のところかと思います。
経済が先細りとなっている現在の日本の経済状況を考えてみると、給与収入だけではなく、何らかの不労所得を得ることができないとゆくゆくは立ち行かなくなってしまう状況になります。
そういった意味で、10年程度は勉強のつもりで、少額の余裕資金で投資をしてみるのが一番よい方法といえるでしょう。