お金に対する意識で生じる経済格差

 心理学的にいえば、幼少期のトラウマなどがその後の人生に大きく影響を与えるといわれています。例えば、小さいころ、お金の争いが絶えない家庭に育った場合、成人してからお金を憎んだり、あるいは大切に扱わなかったりしてしまう傾向が出てきてしまいます。

 結果として、働いて得た給料をすべて飲み代に浪費してしまったり、あるいはギャンブルなどでお金を捨てるように使ってしまうものです。または、小さいころに満たされなかった家庭の愛情を大金を得ることで満たそうとしたり、消費者金融などの借金に手を出したりしてしまうケースも多く見受けられます。

 私が学生の頃、友人にそのような人がいたのですが、家庭内環境が荒れていたためか、大学に進学しても学業に専念せず、アルバイトばかりをしては学生ローンを利用して借入がかさみ、その返済のためにまた借入をするという人もいました。無意識のうちに抱いているお金に対するイメージによって、自分でも知らないうちに経済的な豊かさを拒否してしまっている人もいるわけです。

 これは若い世代に限ったことではなく、成人して社会に出てからもそのような思いを抱いて生活している人が実に多いです。これは非常にもったいないことです。お金を悪いものではなく、豊かになるための便利な道具として大切に扱う気持ちで生活していけば、経済的にも大きく違ってくることでしょう。

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財布で分かるお金への意識

 人のお金への意識については、財布を見ればだいたいわかると言われています。経済的に豊かな人の財布と貧乏な人の財布の違いについてですが、豊かな人はスッキリとした長財布を使い、札を曲げることなく、余分なレシートやキャッシュカードもないスマートな状態で保持している人が多いです。

 一方、貧乏な人の財布は折り畳みであるケースが多く、必要のないものがごちゃごちゃと入っており、整理整頓がされていません。つまり、お金に対する意識がすみずみまで行き届いておらず、大切な存在として扱われてはいないのです。

 「財布の違いだけで経済的な違いが出るなら苦労しないよ。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、大まかにみれば、大なり小なりそのような傾向があるわけです。また、これと連動する形で部屋の整理やトイレの清潔さなども同じような傾向があります。

 これは何事においても管理力のない人が貧乏になるという意味ではなく、やはり、お金を大切なものと認識しているかどうかの意識の違いとしてあらわれてくるといってもよいでしょう。金銭を大切に扱ってくれるところには自然とお金が集まってゆき、毛嫌いをしている人のところへは集まってこないのは人間と同じことです。

 まずは、1円、100円を大切に扱うところからはじめてみてはいかがでしょうか。そのために、良質な財布を購入するのは重要なことなのかもしれません。